即戦力と将来性の見極め。2026年ドラフトのキーワードだ。現場の要望に応じて、すぐに一軍戦力として期待される大学生を競合覚悟で入札するのか。一方で、次代のヒーロー候補として、じっくり育成する高校生の一本釣りを狙うのか。有力候補選手を、番付で序列をつけてみた。 
■2026ドラフト番付[新年版] ※△は投手は左投げ、野手は左打ち
ドラフト1位の12球団同時入札で、競合が予想されるのは3人だ。昨夏の日米大学選手権で5戦全勝優勝に貢献した青学大の154キロ右腕・
鈴木泰成と立命大の151キロ左腕・
有馬伽久だ。鈴木は複数回の大学日本一を経験しており、有馬は昨年11月の明治神宮大会で大会記録を更新する10者連続三振で話題を独り占めにした。2人は開幕先発ローテーション入りも想像できるレベルだ。

青学大の154キロ右腕・鈴木[左]と立命大の151キロ左腕・有馬[右]が2026年ドラフトで1位入札競合が予想される[写真=牛島寿人]
青学大・
渡部海は全日本大学選手権2度、明治神宮大会2度の優勝を正捕手としてけん引。「勝てる司令塔」としての評価を固めており、捕手補強を考える球団で争奪戦になるかもしれない。

青学大・渡部は高校2年夏の甲子園で全国制覇を遂げ、大学では4度の日本一を経験した「勝てる捕手」である[写真=矢野寿明]
昨夏の甲子園の段階でNPBスカウトからの評価を高めていた横浜高・
織田翔希、山梨学院高・
菰田陽生、聖隷クリストファー高・
高部陸、沖縄尚学高・
末吉良丞も上位候補に挙がり、今年のアピール次第では、さらに評価が高まるだろう。

昨夏の甲子園の段階から「高校生四天王」と評価された4投手は、NPBスカウトから高い評価を受けている。上段左から横浜高・織田、山梨学院高・菰田、下段左から聖隷クリストファー高・高部、沖縄尚学高・末吉[写真=BBM]
大学生野手では明大・
榊原七斗、
岡田啓吾は攻守のスピードで注目を集めそうだ。

明大の外野手・榊原は攻守走三拍子がそろい、一発長打もある。明大は昨年まで歴代最長の16年連続指名を受けている[写真=矢野寿明]
さて、各球団の「判断」に迫られるのは仙台大からペンシルベニア州立大に編入する159キロ右腕・
佐藤幻瑛の扱いだ。本来であれば番付外にしてもおかしくはないが、外せない事情がある。2027年夏のMLBドラフトを見据えての渡米とされているが、果たして26年のNPBドラフトの対象選手となるのか。現段階では明確な「答え」は出ていない。話は昨年7月に行われたプロ野球実行委員会にさかのぼる。NPBとMLBとの間で、「MLBドラフトの指名対象となる選手は、MLBドラフトからさかのぼって約10カ月前のNPBドラフトで指名対象となる」というルールを確認。同実行委員会で、NPBから12球団へと通知された。このルール制定を受け、スタン
フォード大・
佐々木麟太郎に2球団が1位入札の末、
ソフトバンクが交渉権を獲得した。入団の可否は今年7月のMLBドラフトを待っての決断が予想され、佐々木からすれば、選択肢が広がった。

仙台大からペンシルベニア州立大に編入する159キロ右腕・佐藤。2026年のNPBドラフトで「指名対象」となることが予想される[写真=矢野寿明]
この事例を佐藤に当てはめると今後、NPBとMLBによる事務折衝で「答え」が出るだろうが、指名可能となることが予想される。佐々木同様、リスクを覚悟の上で強行指名に踏み切るのか、各球団の判断が注目されるところではある。