3月27日、2026シーズンのプロ野球ペナントレースがついに開幕。約半年に及ぶ熱戦の日々が続いていくが、各球団で今季の命運を握る選手は誰か。チームが優勝するために活躍しなければいけない選手を開幕シリーズから12球団担当がピックアップ。期待度MAXの男たちは、誰だ――。 写真=BBM 巨人・竹丸和幸 先発陣の救世主になる
新人としては64年ぶりとなる開幕投手として東京ドームのマウンドに上がると、伸びのあるストレートを軸に
阪神打線を手玉にとり、6回1失点の快投で球団史上初の新人開幕戦勝利をマーク。普段はクールな男がお立ち台で「めっちゃうれしい」と破顔した。
阿部慎之助監督からも「落ち着いていて、君はすごいな」という賛辞を送られたサウスポーだったが、「これからもこういう投球を続けてチームに貢献したい」と表情を引き締めることも忘れない。チーム最大の懸案事項である先発陣の救世主として、これからもチームをけん引していく。
PROFILE たけまる・かずゆき●2002年2月26日生まれ。
広島県出身。179cm76kg。左投左打。崇徳高-城西大-鷺宮製作所-
巨人26[1]。
広島・佐々木泰 成長を期す“開幕四番”
真価を示すシーズンだ。ほぼ全試合で四番に座ったオープン戦で打率.295をマークし、球団史上最速となる2年目での開幕四番を任された。「しっかり自分のスイングを」と臨んだ
中日との開幕戦(マツダ広島)、4回の第2打席で左翼へ今季初安打を放つと、延長10回はきっちり四球を選んだのち、
勝田成の適時打でサヨナラのホームを踏んだ。「昨年は(5位と)ファンの皆さんも悔しい1年だった。盛り上げたい気持ちがすごくある」と、チームの顔を務める意識も強い。開幕3連戦では毎試合安打を放つも、こだわりたいと話した打点はゼロ。頼れる大砲へ、理想の姿を追い求め続ける。
PROFILE ささき・たい●2002年12月24日生まれ。岐阜県出身。178cm86kg。右投右打。[甲]県岐阜商高-青学大-広島25[1]。
ヤクルト・長岡秀樹 攻守で担う起点役
昨季はケガで不本意なシーズンを送ったが、その悔しさを糧に迎える今季への意気込みは強い。7年目で初の開幕一番に抜てき。「始まったらもう後戻りはできない。腹くくってやってやろうと思っている」とリードオフマンとしての覚悟を口にした。3月29日の
DeNAとの3戦目(横浜)では0対2の8回無死一、二塁から左前打を放ち満塁の好機を演出。次打者
サンタナの適時二塁打で逆転のホームを踏み、3年ぶり開幕3連勝スタートに貢献した。「一番が一番好き」と話す背番号7は攻守の起点役を担いながら、シーズンを通してチームを支える存在として期待に応えていく。
PROFILE ながおか・ひでき●2001年9月26日生まれ。千葉県出身。175cm82kg。右投左打。八千代松陰高-ヤクルト20[5]。
阪神・中川勇斗 全力スイングでぶち破る壁
東京ドームでの開幕戦前の打撃練習では、左翼看板に当てる強烈な打球を数本披露した。プロ5年目でつかんだ六番・左翼の座。緊張などなかったはずだった。だが、巨人の開幕投手・竹丸和幸に2打席とも完全に詰まらせられるなど3打数無安打で2026年がスタート。「結果が出なかったんで、切り替えてやっていく」とフルスイングは忘れていない。詰まらせながらも最後まで振り切っての凡打。「ひとつ間違えば本塁打」という恐怖感を相手バッテリーに植え付けることも必要。143試合分の1試合のみで結果が出なくとも、持ち味の全力スイングは決して忘れない。
PROFILE なかがわ・はやと●2004年1月27日生まれ。愛知県出身。172cm76kg。右投右打。[甲]京都国際高-阪神22[7]。
DeNA・H.マルセリーノ 将来のリリーフエース本格化
昨年は支配下をつかみ取ったが、外国人枠や制球難もあり、2試合の登板に終わった。しかし、今年はオープン戦で結果を残し、開幕一軍入り。開幕2戦目、3月28日のヤクルト戦(横浜)では二番手で登板し、「そこまで一軍を経験していないので今日は少し緊張した」とチェンジアップが引っかかる場面も見受けられたが、無安打1奪三振と安定した投球を見せ「自分の仕事をすることができた」と胸をなで下ろした。今季も外国人枠争いが待っているが、「一つひとつ自分ができることをしっかりとやれば、結果は後からついてくる」と己を磨く。150キロ超の直球とキレ味抜群のスライダーで、異国で道を切り開く。
PROFILE はんせる・まるせりーの●2002年6月16日生まれ。ドミニカ共和国出身。191cm82kg。右投右打。ヘネーロ・ペレス高-カージナルス傘下19〜20-DeNA22育、25。
中日・サノー 期待が高まる“ゴリラパワー”
メジャー164本塁打の期待の大砲。開幕を前に「日本で初めての開幕を迎えるということで本当にワクワクしている。とにかく楽しんで自分の野球をやりたい」と口にしていた。敵地・マツダ広島での広島との開幕カードは六番に座り、快音を響かせることはできなかったが、昨年の
ボスラーの例を持ち出すまでもなく、シーズン序盤は慣れるまでの準備段階。ゴリラパフォーマンスが頻繁に見られるようになるのは、まだ先になる。低めに落ちるボールを見極めることができるようになってからだ。広島から戻ると休日返上で打撃練習を志願。お楽しみはこれからだ。
PROFILE みげる・さのー●1993年5月11日生まれ。ドミニカ共和国出身。196cm126kg。右投右打。ラ・パロマ高-ツインズ09-エンゼルス24、中日26。