週刊ベースボールONLINE

“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「日本シリーズで負ける悔しさはリーグ優勝の喜びも吹っ飛ぶほど。坂本の2000安打は通過点だ」

 

31歳10カ月で2000安打に到達した坂本。ちなみに筆者は32歳2カ月だった/写真=榎本郁也


日本一の重圧


 クライマックスシリーズ(CS)の出場権をかけた激しい2位争いはロッテが制した。惜しくも敗れた西武だが、それでもシーズン序盤の低迷を考えれば、よくここまで追い上げてきたと思う。これでCSはソフトバンクとロッテの対戦となった。この原稿の締め切り時点でCSはまだ始まっていないから分からないが、さてどんな結果になっているか。そしてCSが終われば、いよいよ日本一をかけた戦いが始まる。(※その後ソフトバンクが2連勝で日本シリーズ進出決定)

 選手にとって日本シリーズは晴れ舞台だ。私も3度の出場経験がある。東映時代に1回(1962年)、巨人時代に2回(76、77年)だ。勝敗で言えば1勝2敗。東映では阪神を下して日本一になったが、巨人では2回とも阪急に敗れた。あのときの悔しさは今でも覚えている。

 当時の阪急と巨人の戦力は互角だったと思うが、私は十分に勝てると踏んでいた。巨人はベテラン勢が多かった。王貞治と私は36歳で、土井正三柴田勲高田繁も30歳を過ぎ、助っ人のジョンソンも30代だった。ベテランは経験も豊富で野球もよく知っている。しかしその分、・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング