首位打者になっても年俸アップならず。筆者にとって悔しくも懐かしい思い出だ
タイトル獲得で説教
長いシーズンを戦い終えたあとはオフに突入するが、その前に選手には済ませておかなければならないことがある。来年の年俸を決める契約更改だ。活躍した選手は期待に胸を膨らませ、結果を残せなかった選手は不安に身を包まれる。プロは結果がすべてだから、成績で年俸が決まるのはある意味、当然のことだ。
今はどの球団にも査定担当がいて、試合を見ながら実に細かい点までチェックしている。そうして出された金額なら正しいとも思うが、数字では見えない部分もあるから難しいのだ。そもそも球団は少しでも金額を抑えたいし、選手は少しでももらいたいから、そこはお互いの歩み寄りが必要になるだろう。
しかし、今の選手は少し活躍しただけで信じられないくらい年俸が跳ね上がるようになった。タイトルを獲得したら大幅アップは確実。成績が下がっても微減、あるいは現状維持の選手もいるのには驚きだ。
私にも思い出がある。あれは1968年(昭和43年)のことだったと思うが、この年は2年連続3度目の首位打者に輝いた。どれぐらい年俸が上がるだろうとワクワクしながら球団事務所に出向いたのだが、提示された金額は・・・
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