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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「後悔先に立たず。私と同じような思いを今の若い選手にはしてほしくない。だから厳しく、喝を出しているのだ」

 

昨年は本塁打&打点の2冠に輝いた岡本和真[巨人]。筆者が期待する選手の一人


目指せ70本塁打


 正月が明けて少したったころだから、選手たちの気持ちも高まってきていることだろう。シーズンオフとはいえ、よもやまったく体を動かしていなかった選手などいないとは思うが、さて2021年はどんなシーズンとなるだろうか。

 まず何よりも願いたいのはセ・パともに予定されているペナントレース143試合が最後まで無事に行われることだ。コロナ禍の影響で昨年は開幕が3カ月近く遅れたが、今年は3月26 日に決まった。途中で東京五輪による中断を挟むスケジュールだが、シーズン途中でコロナ禍の影響が出るチームが出なければ良いがと心配だ。最悪の場合はシーズン中断もありえるのだから、選手はもちろん関係者には感染対策など十分に行ってもらいたい。

 今年はぜひともホームラン70本を打てる選手が出てきてほしいと思う。143試合で70本だから2試合に1本の割合だ。不可能と言ってしまっては始まらない。昔なら鼻で笑われたかもしれないが、今は昔の「投高打低」と違って「打高投低」の時代だから、まったくの夢物語ではないはずだ。

 その可能性がある選手に私が挙げたいのは岡本和真(巨人)と山川穂高(西武)だ。今、日本のプロ野球界で50本を打てる選手と言えば、この2人しかいない。岡本は昨年、山川は18、19年と本塁打王のタイトルを獲得しているが、ホームランを打てる選手というのは限られている。打ちたくても打てない選手のほうが圧倒的に多い。この2人は遠くに飛ばす力を持っているから期待したいのだ。

 ただ、今のままでは70本どころか50本も厳しい。まだまだ打撃の形というものができていないからだ。もっと徹底的に振り込んで・・・

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球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

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