油断と錯覚
春季キャンプも折り返し地点を過ぎたころだろう。選手たちの疲れも溜まってきているはずだと思うが、もうひと踏ん張りだ。シーズンを通して戦えるように徹底的に鍛えてほしい。ここでの苦しさが必ずシーズンに役立つはずだ。楽をすればそのツケは必ず自分に跳ね返ってくることを忘れないでもらいたい。例年なら私も2月の中旬からキャンプ地へと出向くのだが、今年ばかりは残念ながらそうもいかない。
ルーキーたちにとっては初めての春季キャンプとなるが、今回取り上げたいのは“2年目のジンクス”についてだ。1年目に活躍した選手が2年目になるとまるで振るわなくなってしまうという意味で、プロ野球界ではよく使われる言葉だ。野球に限らず、どのプロスポーツにおいても当てはまることだと思う。
なぜかと聞かれても、こればかりは答えようがない。答えがあれば全員が対処しているし、そもそも“2年目のジンクス”という言葉など生まれていないだろう。その選手の置かれたチーム環境、技術、性格なども複雑に絡んでくる。
答えはないのだが、私が考えるにその要因は主に2つとみる。一つは・・・
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