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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「前半戦のセは阪神が強かったというより、ほかの5チームの弱さが目立った。混パはオリックスが制すると予想する」

 

阪神は大山のバットが優勝へのカギを握る


ヤクルトの奮闘


 この号が発売されるころには東京オリンピックも折り返しを過ぎ、後半戦に入っているだろう。野球の日本代表、稲葉ジャパンの戦いも佳境を迎えるころで、どのような状態になっているだろうか。目標の金メダルへ向けて、良い戦いができていると思いたい。選手もあと少し、最後の力を振り絞って頑張ってもらいたいものだ。日本代表の結果はすべてが終わった次号で振り返るとして、今回はペナントレースの前半戦を振り返り、私なりの後半戦の予想を書かせていただく。

 まずはセ・リーグからだ。言うまでもなくAクラスとBクラスで大きく分かれてしまった。Aクラスの阪神、巨人ヤクルトは貯金が2ケタ、Bクラスの中日広島DeNAは借金が2ケタ。はっきり言ってしまえば、Bクラスの3チームは優勝争いは難しいだろう。もちろん勝負事だから何があるか分からないし、連勝に次ぐ連勝が続けばどうなるかは分からないが、前半戦の戦いぶりを見る限り、それも想像がつかない。優勝を目指すというより、まずは借金を返済して5割に戻し、そこからクライマックスシリーズの出場権を手にする目標が現実的だろう。

 頑張っているのはヤクルトだ。開幕前の順位争いでは最下位を予想する声が多く、Aクラスという予想はほとんどなかったように思う。ここは山田哲人村上宗隆の存在が大きい。それにシーズン途中から加わったオスナサンタナの新外国人がいい働きをしている。昨年と比べて打線に厚みが増し、課題と言われた投手陣を打力でカバーしている。巨人と阪神には負け越しているが、Bクラスの3チームには勝ち越している。後半戦は上位2チームとの直接対決でどれだけ勝てるかだ。必死に食らいついていって、最後まで優勝争いの輪に加わってもらいたい。

 首位阪神、2位巨人の・・・

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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

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