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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「打線の要である四番に必要なものは何か。歴代最高の四番打者を5人挙げたい今ならG岡本、C鈴木誠が候補となる」

 

四番として圧倒的な存在感を示した王貞治。打席での集中力はすさまじかった


四番打者の条件


 両リーグともに激しい首位争いが繰り広げられている。セ・リーグは阪神巨人ヤクルトの3球団、パ・リーグはロッテオリックス楽天ソフトバンクの4球団に優勝が絞られたと言っていいだろう。この中からどのチームが脱落し、逆に抜け出していくか。残り30試合近くとなれば、マラソンで言うなら35キロを過ぎたあたりだ。ここからが本当の勝負どころとなっていく。

 そしてこの大事な時期を迎え、もっとも活躍が期待されるのがエースと四番だ。逆に言えば、エースと四番がしっかりと成績を残せるチームが優勝に近づくと言える。特に四番だ。打線の中心であり、毎日のように試合に出続けるわけだから、その役割は非常に大きい。今回はその四番をテーマに話を進めていこう。

 まず四番に必要なものは何か。それは迫力であり、豪快さだ。威圧感と言ってもいい。投手にとって一番怖いのはホームラン。甘く入れば一発があるという打者は、それだけで怖いものだ。打席に入り、そういった重圧を投手に与えられるかどうか。ただし、そこに脆もろさ、粗さが見えては四番は務まらない。穴が多過ぎて安定感に欠けるようではなめられてしまうからだ。

 そしてそれ以上に必要なのが信頼感だろう。監督をはじめ選手たちから「この選手なら何とかしてくれる」と大きな期待を抱かせる打者。「この選手で打てなければ仕方がない」と思わせるような打者が四番にふさわしい。

 私が四番と聞いてすぐに思い浮かぶ打者は5人いる。右打者では・・・

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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

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