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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「自主トレの意味、目的を考えるべき。選手は決して妥協することなく、高い目標を持って大記録を狙え!」

 

巨人の四番を務める岡本和真。筆者が期待する打者の一人だ


孤独に打ち勝て!


 本誌が発売されるころは自主トレの真っ最中だろうか。あと数週間も経てば春季キャンプが始まるから、そこに向けて各自が体を仕上げている段階だと思う。時代が変わり練習スタイルなども変わってきているが、この自主トレもその一つだ。

 今の選手たちは大勢でやることが多い。一人だとやれることが限られているし、大勢のほうが妥協しないでやれるのがその理由らしいが、果たしてそうだろうか。私は練習後、ワイワイガヤガヤと楽しく飲み食いできるからだと思っている。一人だと寂しく、孤独になりがちなのだ。

 もちろんメリットがないとは言わない。ただ、自主トレの本来の意味、目的を考えてもらいたい。春季キャンプに向けて選手が自発的に行う練習なのだから、私に言わせれば一人でやるのが筋だと思う。しかも1〜2カ月という長い期間ならまだしも、せいぜい2週間前後だろう。その間、一人で練習に打ち込むことがなぜできないのかと言いたい。練習後は昨シーズンの反省や今シーズンにかける考えなど、思いを巡らせる時間に充てる。それは自分自身と向き合う大切な時間だ。

 今の選手たちは自分の時間は一人で過ごしたがるが、何かをやるときはみんなと一緒を好む。そのほうが楽なのだろう。自主トレも一人だとやれないが、みんなとならできるという具合だ。それは本当に自主トレと言えるのか。みんなと一緒は春季キャンプに入れば嫌でもそうなるのだから、せめて自主トレは一人で黙々と励んでもらいたい。それだと練習ができないと言うのなら、せめて練習パートナーとして2人まで。3人以上はやめたほうがいい。

 みんなといると安心する。例えば・・・

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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

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