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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「2年連続で負け越した巨人は猛省を。故障や不振は自己管理を怠っているからだ。連覇したヤクルトとの差を突き詰めよ!」

 

優勝どころか優勝争いにも絡めず、2年連続で負け越しに終わった巨人[写真=川口邦洋]


リーグワーストの防御率


 セ・リーグはヤクルトが2年連続の優勝を飾り、パ・リーグもソフトバンクオリックスがデッドヒートを繰り広げているが、この号が発売されるころには決着がついているはずだ。優勝が決まれば次はクライマックスシリーズ(CS)が始まり、そして日本シリーズへと突入する。3月下旬の開幕から約半年、選手にとっては長かったかもしれないが、ファンにすればあっという間の半年だったのではないか。

 CSや日本シリーズについては次号で述べるとして、今回は2年連続で優勝を逃した巨人について言っておきたい。CS出場の可能性はまだ残されているものの、すでに2年連続のシーズン負け越しは決定している。開幕前の優勝予想では多くの評論家たちが、連覇は難しいとヤクルトではなく巨人を本命に推していた。私もその一人だ。長いシーズンを通しての戦力、体力は巨人が一番あると踏んだからだ。ましてや指揮官は百戦錬磨の原辰徳監督。昨年、優勝できなかった悔しさもチームに残り、今季は選手も相当な覚悟を持って挑むはずだと思ったのだが、当てが大きく外れてしまった。

 良かったのは最初だけだった。最大で貯金11と4月は首位を快走していたものの、すぐにヤクルトに追い抜かれ、その後は追いつくどころか、その差をどんどんと広げられていった。7月には早くもヤクルトにマジック点灯を許し、これは巨人だけの責任ではないのだが、以後はV争いに絡むこともなかった。

 とにかく戦力が整わず、投打のバランスが悪過ぎた。誰かが良ければ誰かが悪く・・・

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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

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