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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

張本勲コラム「優勝チームが日本シリーズに進むのが理想だが、CSがあるから最後まで熱戦が見られる。短期決戦のポイントは監督が非情になれるかだ」

 

パ・リーグのCS争いが白熱したのは楽天の躍進が大きい。最後の最後まで熱戦が続いた[写真=佐藤真一]


消化試合の激減


 クライマックスシリーズ(CS)に出場するチームが決まり、2023年のペナントレースが終わった。10月14日からはCSファーストステージが、18日からはCSファイナルステージが始まり、28日からはいよいよ日本シリーズの開幕だ。どのチームが日本シリーズに進むかは分からないが、まだしばらく熱い戦いが続くことになる。

 今季の優勝はセ・リーグが阪神、パ・リーグがオリックスだったが、阪神は9月14日、オリックスは9月20日に優勝が決まった。CSがなければ日本シリーズまでは1カ月以上も空くことになり、ずいぶんと間延びしていたはずだ。昔はよくそこを指摘されたものだった。

 CSが最初に導入されたのは20年近く前の2007年だった。忘れがちだが、最初はパ・リーグが04年からプレーオフを行っていたと記憶しているが、パの成功によって、3年後の07年からセ・リーグも始めることになった。

 あらためて言うまでもないが、CSのメリットは上位3チームに日本一の可能性が残るため、最後までペナントレースが盛り上がることだ。たとえ優勝チームが決まったとしても、まさに今年がそうだが、まだ2位、3位争いがある。昔に比べて消化試合が激減していることは明らかだ。興行的にはプラスであることは間違いなく、選手もファンも、そして球団も最後まであきらめずに戦うことができる。

 3位までに入ればCSへの出場資格を得ることから・・・

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“一打無敵”のご意見番が球界を斬る 張本勲の喝!!

球界きってのご意見番として活躍する野球評論家の張本勲氏が週刊ベースボールで忖度なしの喝を発信。球界の未来を考えた提言を展開する。

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