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裏方が見たジャイアンツ

香坂英典コラム 第2回 楽しさあふれる長嶋監督の本当の姿

 

長嶋監督のキャンプでのアップ(?)風景。一挙手一投足に華がある


ヒザカックンは誰だ?


 前回続き、巨人終身名誉監督・長嶋茂雄さんの話だ。

 長嶋さんは「いつも長嶋茂雄でいるのは大変なんだよ」と言われたことがあったそうだが、見られている自分、ファンがこうあってほしいと思う「長嶋茂雄」を演じていた部分は確かにあったと思う。

 しかし、“ナマ”の長嶋茂雄に近くで接することができた僕にとっては、監督は本当にユーモアあふれる楽しい人だった。

 長嶋さんの伝説の一つに「長嶋語」がある。「いわゆる1つの」「失敗は成功のマザー」とか……。英語を織り交ぜたり、ユニークな言葉を使ったりすることはよくあった。でも、ほとんどの言葉はとっさではなく、もともと狙っていた感があり、悪い意味ではなく、計算されているという気がしていた。

 皆さん、監督はいたずら好きだということをご存じだろうか。

 東京ドームの試合前の練習時間、そろそろ監督が姿を現す時間帯、記者、テレビクルーなど二十数名の報道陣が監督のグラウンド登場を待つ。僕も同様、グラウンドで監督を待つ。そのときに、だれかが僕に後ろから『ヒザカックン』!

 その場で僕はもんどりうってひっくり返った。

 何が起こったのかと・・・

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ジャイアンツ一筋41年。元巨人軍広報による回想録!

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