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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「稲葉監督に求められるブレることのない軸」

 

メンバーは決まった。稲葉監督の采配に注目が集まる


 東京オリンピックの代表メンバー24人が発表された。まずは内定ということで、今後、コンディショニングによって入れ替わる可能性は残されているようだが、チームとしての骨格は明らかになった。誰々が選ばれていない、誰々を選ぶのはどうかという声が聞こえてくるのは当然のことで、今シーズンの調子、国際舞台の経験値や向き不向き、日の丸への想い、チームでの役割など、すべてを含めた上で稲葉篤紀監督が決断を下したのがこのメンバーだ。選択肢は十人十色、正解は存在しない。

 そして、どんなラインアップで臨んだとしても金メダル獲得は容易なことではない。過去、プロの選手が参加したオリンピックでの日本は、シドニー、アテネ、北京のいずれも金メダルどころか決勝進出さえ果たせていないのだ。初めてのオールプロで臨んだアテネでは、予選リーグでオーストラリアに敗れて6勝1敗で決勝トーナメントへ勝ち上がり、準決勝でオーストラリアにまたも敗れて3位決定戦へ回った(カナダに勝って銅メダル)。北京でも予選リーグでキューバ、韓国、アメリカに苦杯を喫し、大一番の準決勝でまたも韓国に敗れた。さらに3位決定戦でもアメリカに敗れ、まさかのメダルなしに終わっている。

 アテネ、北京オリンピックでの日本代表は・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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