週刊ベースボールONLINE

石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「好調オリックスで再燃する『優勝は何年ぶり? 問題』」

 

中嶋聡監督は現役時代、95、96年のリーグ連覇、日本一を経験している


 夏を前にバファローズがトップを争っている。この時期、その手のワクワクを味わう経験値の低い周りのオリックス好きが、やけに浮き足立っているのが興味深い。

 中嶋聡監督が若い選手を我慢強く起用しながら、中堅どころの選手をうまく絡ませてチームにいい雰囲気をもたらしている。山本由伸をど真ん中に据えた先発ローテーションに宮城大弥が加わり、連敗を止める切り札が増えた。吉田正尚杉本裕太郎の青学大出身コンビが中軸を担い、安達了一、T-岡田らベテランが渋い仕事をする。宗佑磨紅林弘太郎がレギュラーに定着し、5月からは一番に福田周平が入っていいリズムが生まれた。

 まだオールスターも終わっていないのにいささか気の早い話ではあるのだが、バファローズ、四半世紀ぶりのリーグ優勝へ……などと筆が滑ろうものなら、ずっと引っ掛かっている“例の話”を蒸し返さざるを得なくなってしまう。

 そう、ここで何度も綴(つづ)ってきた『オリックスの優勝は何年ぶり? 問題』である。今のところオリックス・バファローズのリーグ優勝は、球団として「1996年以来、25年ぶり」という見解になっている。それは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング