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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「物語の完結を迎えたイチロー対松坂大輔」

 

松坂とイチローの長きにわたる名勝負は1999年に始まった


 この仕事をしていて、もっとも幸せを感じる瞬間はいつか、と訊(き)かれたら、迷わずこう答える。

「ついさっきまでグラウンドの上でプレーしていた選手の言葉を、世界中の誰よりも早く聞くことができたとき」

 そして、それをもっとも実感したのが2007年4月11日のことだった。どうしてもこれだけはナマでこの目に焼きつけたいと直にグラウンドが見えないプレスボックスを飛び出し、チケットとボストン名物クラムチャウダーを買って、ネット裏の座席に陣取った。

 レッドソックスの松坂大輔対マリナーズのイチロー――。

 ずっと待ち焦がれていた2人のメジャーでの初対決だ。その8年前・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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