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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「スター選手が集うオールスターの記憶」

 

中日球場で行われた1975年のオールスター第2戦に出場した王貞治[筆者撮影]


 人生で初めてナマでプロ野球のオールスターゲームを観たのは、今から46年前に遡(さかのぼ)る。1975年7月20日、オールスターの第2戦が中日球場(現在のナゴヤ球場)で行われた。その試合の入場券はアルバムに貼って、今でも大切に保存してある。ピンク色の豪華な入場券はシーズン中のものよりも一回り大きく、真ん中に星野仙一高木守道のイラストが描かれていた。入場料は『外野子供、200円』――ラーメン一杯が200円の時代だったことを思えば、かなりの格安である。

 当時、小学5年生だった野球好きは、セレモニーの入場に備えて内野スタンドと外野スタンドの間で控える選手たちの写真を撮りまくった。写っているのは全セの監督を務めた与那嶺要、コーチを務めた長嶋茂雄荒川博、選手では王貞治、堀内恒夫山本浩二江夏豊田淵幸一、星野仙一、松本幸行鈴木孝政といったきら星のようなスタープレーヤーだ。写真は白黒なのだが、モノクロのユニフォームには脳内で勝手に色が塗られてカラー写真に見えてくるから不思議なものだ。

 記録を紐解(ひもと)くと・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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