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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「14年ぶり世界一は“正夢”になるか」

 

ファイターズのユニフォームを脱いだ栗山監督は、日の丸を背負うことになる


 日本代表を率いるなら、(1)監督の経験があったほうがいいと考える。(2)リーグ優勝した経験があるに越したことはなく、(3)日本シリーズなどの短期決戦で勝った経験にも価値がある。それを“資格”と考えると、実は日本代表の監督に相応(ふさわ)しい野球人は限られる。

 現役の監督と過去の日本代表監督の経験者、70歳以上の人を除けば、3つの“資格”を満たすのは工藤公康秋山幸二渡辺久信落合博満伊東勤栗山英樹の6人しかいない。

 誤解しないでほしいのだが、監督の経験がなかった小久保裕紀稲葉篤紀両監督にその“資格”がなかったなどというつもりは毛頭ない。小久保にはアマチュアとしてオリンピックを戦った経験があり、稲葉にも選手やコーチとして国際舞台での豊富な経験があった。それでも監督としてリーグ優勝も日本一も勝ち取った経験の持ち主が候補の中にいるのなら、選ばない手はないと思う。

 結果、2023年のWBCに向かう日本代表の監督となったのは栗山だった。まさに適任と言うほかない。監督としての経験に加えて取材を通じて得たメジャーやアマチュアに対する造詣(ぞうけい)も深い。しかも・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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