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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「その制限は本当に必要?アフターコロナを考える」

 

NPBでも依然として感染防止対策は続いている


 アリゾナの太陽を浴びるのは2年ぶりだ。イチローがメジャーに移籍した2001年以降、スプリングトレーニングの取材で渡米しなかったのは昨年が初めてだった。当時はまだ1回目のワクチン接種も済んでいなかったし、取材にはさまざまな制限もあった。コロナ禍、渡米を画策する余裕もノウハウもなかったことを思えば、ずいぶん前に進んだとは思う。

 それでも困難は尽きない。

 アメリカへ渡航するためには、国際線の搭乗前日にPCR検査を受けて陰性が証明されなければならない。昨夏に渡米したときは72時間前の検体でOKだったものが前日の検体でなければならないと改められていた。それも航空会社によっては簡易な検査はNGで、指定されたクリニックへ出発前日に出向かなければならないのだ。今やPCR検査は千円単位で済むのに、国際線への搭乗のための検査となると突然2万円を超える金額になるから、これも解せない。

 さらに、MLB機構とMLB選手会の労使交渉がなかなか妥結せず、ロックアウトが続いてスプリングトレーニングが始まらず・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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