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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「開幕1球目の美学。今年の12人を検証」

 

日本ハムのルーキー・北山は153キロのストレートで見逃しストライクを奪った


 12年連続で開幕投手を務め、5年連続で勝利投手となった元阪急ブレーブスの山田久志は、そのこだわりをこう表現していた。

「開幕投手の第1球はストレート、その初球に手を出す一番バッターは失礼だ」――この1球のためにどれほどの準備を重ねてきたかというピッチャーの想いを汲(く)めば、バッターは初球を見送るべきだという美学。山田の開幕戦に対する独特のこだわりを聞いて以来、毎年、12人の開幕投手と12人の一番バッターはどうするのかが気になってきた。今年もまた開幕戦での初球の行方を追ってみる。

 まずは午後4時開始の仙台。2年ぶり7度目の開幕投手を務めるイーグルスの則本昂大は、プロ10年目にして7度もの大役を任されてきた。則本は初球・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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