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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「捕手が打てなくていい理由などない」

 

18歳の松川は「打って守れる捕手」の可能性を秘めている


 高卒ルーキーの18歳、マリーンズのキャッチャー、松川虎生がこんな話をしていた。

「城島(城島健司)さんを目標にしてやっています。子どものころからキャッチャーといえば城島さん、というイメージがありました」

 松川は2003年生まれだ。ホークスの城島のことは記憶にない。マリナーズ時代のこともあやふやで、イメージに残っているのは(阪神)タイガースの城島だ。

「キャッチャーは中学1年生のときからやっています。キャッチャーってピッチャーが一球投げるごとにボールに触れますし、自分の配球が試合を左右する楽しさもあります。ピッチャーのいいところを引き出すことと、ランナーを背負ってからでも粘り強く守ることを大事に考えています。そのためにもピッチャーとのコミュニケーションをしっかり取って、その日のボールの質や、どの球種でストライクを取れるのかを見極めることが大切だと思っています」

 いやはや、実に恐れ入る受け答えだ。18歳が自分の考えていることをこれほどしっかり言葉にできることにまず驚く。それは、若き日の城島にも感じさせられたことだった。かつて城島がこんな話をしていたことがある・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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