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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「“あきひめ”の変化と令和の怪物が求める理想」

 

佐々木朗はこの先、どんな投手になるのだろうか


 静岡に半世紀近くも美味しいいちごを作り続けている農園がある。味だけでなく、粒の大きさ、見た目の美しさが際立っていて、ここのいちごを食べたらほかで満たされるのは難しいと思うほどの素晴らしいいちごを作っている。

 なかでも抜群なのが“あきひめ”で、酸っぱいものが得意でないいちご好きからすれば、酸味が少なく甘くて果汁たっぷりの“あきひめ”は、個人的には今も昔もNo.1の品種である。真っ赤な実をかじると中は真っ白で、もちろん熟れていないわけではなく、この白さがむしろ艶(なま)めかしい。

 その“あきひめ”を急追し、追い抜いていったのが“きらぴか”だ。静岡生まれの“紅ほっぺ”と“あきひめ”ほか、いくつもの品種をかけ合わせて選りすぐり、ようやく生まれた“きらぴか”は、この5年であっという間にこの農園のエース格にのし上がった。甘みにほのかな酸味が加わり、粒の大きさは“あきひめ”に引けを取らない。そして、この“きらぴか”は“あきひめ”に比べて圧倒的に優れているところがある。それは・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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