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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「元高校球児が目指せるもうひとつの甲子園」

 

甲子園はアメフトにとっても聖地と呼べる存在だ


 1995年、野茂英雄がピッチャーとして開かずの扉を押し開け、2001年、イチローが野手として先入観を打ち破った。昨年、二刀流に挑んだ大谷翔平がイチローに次ぐMVPを獲得し、日本人がMLBのど真ん中に君臨した。

 バスケットボールでも2004年に田臥勇太が日本人で初めてNBAの公式戦でプレー、渡邊雄太が2018年に日本人として2人目のNBAプレーヤーとなる。2019年には八村塁が日本人初のドラフト1巡目での指名を受け、昨年、プレーオフ出場を果たした。アイスホッケーでも2005年に福藤豊が日本人として初めてNHLと契約。現在は17歳の安藤優作が日本人2人目のNHLプレーヤーを射程距離に捉えている。

 しかしアメリカンフットボールでは、NFLでプレーする日本人は誕生していない。かつては河口正史らNFLに近づいた選手はいたものの、今なお、その可能性を現実味を持って語られる日本人選手は出てこないのだ。そうした現状に危機感を抱いたのが日本アメリカンフットボール協会だ。トッププレーヤーの世界レベルでの活躍が日本での競技人口の増大、競技レベルの底上げにいかに貢献するかを痛感、選手の育成を長期的視野に立って行うことで裾野を広げ、やがて・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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