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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「“太く長く”プロで戦う左腕2人の高校時代」

 

2年夏の甲子園で石川と投げ合った和田。最後は自らの押し出し四球で敗れた


 太く短く、という言葉がある。

 その一方で、細く長く、という言い方もする。プロ野球選手になった時点で細いはずもなく、さらに長く生き残っているのだから太いに決まっているわけで、それぞれの世代で最後まで現役を続けた選手を“太く長く”と表現することに異論はあるまい。

 内海哲也福留孝介糸井嘉男能見篤史内川聖一嶋基宏明石健志坂口智隆と、今シーズン限りで引退する選手が次々と発表されている。能見が引退することになって、来シーズン、最年長のプレーヤーは1979年度に生まれた石川雅規になりそうだ。そしてその次が1980年度に生まれた“松坂世代”最後の戦士、和田毅ということになる。

 石川は青学大から自由獲得枠でスワローズへ、和田も早大から自由獲得枠でホークスへ入団した。石川はスワローズ一筋、この9月までに520試合に登板して183勝を挙げ、史上3人目となる21年連続勝利を記録した。和田はメジャーでの4年を挟んでホークスで304試合に登板し、9月29日時点でNPBで149勝をマークしている。305試合目で150勝を達成すれば歴代4位のスピード記録となる。

 さて・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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