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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「BOSでは弾き出せない杉谷拳士の存在感」

 

ファイターズでは常に強烈な存在感を放っていた杉谷


 コロナ禍の無観客試合が決まったとき、杉谷拳士はこう言った。

「3D杉谷になりたいと思います」

――3D?

「テレビを観ていたら画面越しに飛び出してくるみたいな、立体的で迫力あるプレーを皆さんにお届けできたらという思いから“3D杉谷”で行くつもりでいます」

 この程度は、ほんの序の口だ。これまでにもスギノールだの野生化計画だの一富士二鷹三杉谷だのと、耳に残るフレーズを編み出しては発信してきた杉谷。個人的に気に入っているのは、杉谷ではなく鎌ケ谷に集う野球好きたちが連なって発したこのフレーズだ。

「スギヤッ」「スギヤッ」「ギヤッ(ギヤって誰だ)」

 いや、これ、ただ杉谷の名前を連呼しているだけだと思うかもしれない。しかし・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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