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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「“育成ドリーム”は褒め言葉なのか」

 

ソフトバンクで十分な実績を残し、海を渡ることになった千賀


 千賀滉大がニューヨーク・メッツと契約した。彼が入団会見で発した言葉を聞いて、あらためて千賀はいいチームを選んだと感じた。

 会見での千賀は「レジェンドであるシャーザーやバーランダーという2人の存在がすごく大きなことだったと思います」と語っていた。向上心の塊である千賀が【3度のサイ・ヤング賞を獲得し、2度のノーヒットノーラン、1試合20奪三振の記録を持つ】マックス・シャーザーや、【3度のサイ・ヤング賞、3度のノーヒットノーランに加えてルーキー・オブ・ザ・イヤーとシーズンMVPまで獲得している】ジャスティン・バーランダーから学びたい強い気持ちを持っているのは当然だろう。

 チームメイトでなければ感じられないことを、バーランダー、シャーザーというMLBを代表する2人のピッチャーから同時に感じ取れるチャンスなど、そうあるものではない。千賀が2人のレジェンドを間近に見て何を感じ、それをどう自分のピッチングに落とし込むのか、実に興味深い。

 そもそも千賀は、チームのど真ん中に立たされることをあまり好まない。ホークスでも日本代表でも投手陣のど真ん中にいた千賀だからこそ、彼のこんな言葉があまりにも意外で、印象に残っている・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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