目の前の空気を感じることで、選手への質問も変わってくる[写真は菅野智之]
宮崎にも沖縄にも馴染みの店がある。
宮崎に行けば、オシャレな食堂に赴いて、サックサクでジューシーなチキンカツやイカのフライを堪能し、青島の釜揚げうどんの名店では魚ずしをいただく。半世紀も続く地元に根づいた洋食店では2代目が腕によりをかけて焼き上げた坂元牛のステーキに仰天させられ、食後には繁華街の中にひっそり佇む喫茶店に立ち寄る。そこでコーヒーゼリーとシャーベットのパフェをオーダーして、さらに寡黙なマスターがこだわって淹れるストロングなコーヒーで〆る、というのが宮崎の夜の掟である。
沖縄へ行けば、最初の夜には味もコスパも自分史上最強のステーキハウスが待っている。那覇の市街地から5分ほど歩いた閑静な住宅街にある老舗のお店で、テンダーロイン、つまりヒレのことなのだが、サシの入った和牛ではなく、USビーフの肉々しいテンダーロインのステーキを、醤油とすり下ろしたにんにくで楽しむ。もちろん白飯は絶対に欠かせない。12オンス(200グラム)に白飯大盛り2杯なんて、あっという間だ。
次の夜には・・・
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