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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「対面取材で見えた今の菅野の“ほんとう”」

 

目の前の空気を感じることで、選手への質問も変わってくる[写真は菅野智之]


 宮崎にも沖縄にも馴染みの店がある。

 宮崎に行けば、オシャレな食堂に赴いて、サックサクでジューシーなチキンカツやイカのフライを堪能し、青島の釜揚げうどんの名店では魚ずしをいただく。半世紀も続く地元に根づいた洋食店では2代目が腕によりをかけて焼き上げた坂元牛のステーキに仰天させられ、食後には繁華街の中にひっそり佇む喫茶店に立ち寄る。そこでコーヒーゼリーとシャーベットのパフェをオーダーして、さらに寡黙なマスターがこだわって淹れるストロングなコーヒーで〆る、というのが宮崎の夜の掟である。

 沖縄へ行けば、最初の夜には味もコスパも自分史上最強のステーキハウスが待っている。那覇の市街地から5分ほど歩いた閑静な住宅街にある老舗のお店で、テンダーロイン、つまりヒレのことなのだが、サシの入った和牛ではなく、USビーフの肉々しいテンダーロインのステーキを、醤油とすり下ろしたにんにくで楽しむ。もちろん白飯は絶対に欠かせない。12オンス(200グラム)に白飯大盛り2杯なんて、あっという間だ。

 次の夜には・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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