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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「種を撒き、水をやりWBC17年間の変化」

 

2006年のWBC第1回大会、中国との初戦[東京ドーム]に先発した上原浩治の想いは、17年後の現在に脈々と受け継がれている[写真=小山真司]


 もう17年も経つのか――。

 2006年の今ごろ、「WBCって本当に盛り上がるんですか」とよく聞かれたのを思い出す。そうやって聞かれた場合は「もちろん、盛り上がると思いますよ」と答えるチャンスがある分、まだ救われる。もっと多いのが「WBC、盛り上がるといいですね」と言われるパターン。そういう場合、相手は内心、盛り上がるとは思っていない。だからこちらも「ええ、まぁ」と相槌を打つしかなくなる。

 しかし今年はこうなっている。

「いやぁ、WBC、めっちゃ盛り上がってますねぇ」

 まだ始まってもいないのに、これほどの関心を集めているのはなぜだろうと考える。もちろん野球好きとしてはありがたい限りだし、野球に関心がある層とまったく関心がない層の極端な二極分化が進んでいる現在、WBCが野球に興味のない人たちをこれほど巻き込む大会に育つなんて、17年前は想像もしなかった・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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