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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「危機感を覚える見てくれ重視の発想」

 

東京ドームの正面、22番ゲートの上に掲示されている巨大な看板[写真=川口洋邦]


 昭和の日――4月29日が昭和天皇の誕生日だったことを実感できる世代は何歳までだろう。平成は31年、令和も5年。昭和最後の1988年(正確には1989年1月7日)までに生まれた昭和生まれの現役選手もかなり少なくなってきている。

 数えてみたら12球団あわせて45人で、ドラゴンズの8人が最多。次いで現役最年長の石川雅規と野手最年長の青木宣親がいるスワローズ、ジャイアンツ、マリーンズ、イーグルスが5人ずつ。少ないのは若いチームのイメージがあるファイターズと、ベテランが支えるイメージがあって意外だったホークスの2人(和田毅柳田悠岐)。タイガースに至っては昭和生まれどころか1980年代に生まれた選手さえ1人もいない。

 昭和最後の1988(昭和63)年といえば個人的には大学を卒業し、NHKのディレクターとして野球の取材を始めた年だ。NHKでは衛星による24時間放送が始まったばかりで、スポーツの目玉は『速報大リーグ中継』。日本人選手がメジャーでプレーすることなど想像もせず、呼称も“メジャー・リーグ”ではなく“大リーグ”だった。当時を思い起こせば・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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