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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「優先順位を見定めた揺るぎない信念──」

 

8月18日のDeNA阪神[横浜]で起きたワンプレー。選手のケガを防ぐため、9月5日に新ルール「ブロッキングベース」が採用された[写真=井田新輔]


 就職活動をしていたのは36年も前でインターネットもなく、情報は本と足で集めるしかなかった時代だ。そのため、プロ野球にまつわる仕事に何があるのかを知るには学生の知識では限界があった。

 そんな中、分かりやすい仕事が報道、それも新聞記者だった。だからスポーツ新聞社への入社を目指して就活に勤しんだ。そんな折、ある広告代理店の人事担当者からこんな言葉を投げ掛けられた。

「プロ野球に関わる仕事というと、結果を伝える仕事に目が向きがちだけど、その結果を生み出すことができるのは、我々の仕事があるからなんだよ。結果を伝える仕事じゃなくて、結果を生み出す側の仕事をしてみないか」

 無知な大学生、頭の中にはクエスチョンマークしか浮かばない。

 結果を生み出す仕事?

 そりゃ、選手だろ?

 広告代理店がなぜ結果を?

 その後、放送局で仕事をすることになってから・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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