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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「時代を彩ってきたジャイアンツの“三本柱”」

 

勝ったほうがリーグ優勝となった1994年10月8日の中日巨人[ナゴヤ]。巨人は投手三本柱をつぎ込み、最後は桑田真澄が三振を奪って胴上げ投手に[写真=BBM]


世代交代の英断が球史の1ページへ


 2月の宮崎には今年で36年続けてやってきた。これだけ何度も来ていると、毎年、必ずここでこれを食べたいという店も増える。地鶏の炭火焼きはここ、冷や汁はここ、チキン南蛮はこの店、あとは美味しい洋食の店、〆にパフェをいただく店、本格的な珈琲を飲める喫茶店……そんな中、初めて行く機会が巡ってくる店もある。

 今年、繁華街のど真ん中にある韓国料理の店に初めて行った。プルコギやサムギョプサルが美味しいその店にはずっと行ってみたかったのだが、なかなか縁がなかった。これが行ってみたら噂に違わぬ美味しさで、ああ、なぜ今まで来なかったのかと過去を悔やんでしまったほど。75歳になるという女将と話し込んだら、店は今年で36年目なのだとか……宮崎キャンプの取材歴と同じではないかと、不思議な縁を感じた。

 今から36年前──1989年の2月と言えば、昭和が終わって平成になったばかり。前年の秋に王貞治がジャイアンツの監督を退任して、6年ぶりに藤田元司が監督として戻ってきた。当時はNHKのディレクターとして『サンデースポーツスペシャル』を担当しており・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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