ロッテ待望の生え抜きの大砲の誕生か。全18試合で四番を務めた交流戦では12球団2位タイの5本塁打。ホームランで試合をひっくり返す可能性がある打者が打線の中軸にいるなんて、なんとわくわくすることなのだろう。 取材・構成=落合修一 写真=中島奈津子、戸加里真司、兼村竜介
※成績・情報は7月3日現在 打ったときは準備ができたとき
昨年のイースタン2冠王は今年4月16日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で待望のプロ1号を放つと、交流戦の実質初日の6月4日の巨人戦(ZOZOマリン)では初の四番に座り、その第1打席で右に流して本塁打。交流戦の18試合すべてで四番打者として出場し、5本塁打。待望の和製大砲の誕生か──。 ──交流戦では調子が良かったですね。
山本 調子と言うより、僕の中では「準備ができていた」という感覚なんです。準備がしっかりできたときは試合でも良い結果が出ます。交流戦前、なかなか本塁打が出なかったときは、今思うと準備が不十分な状態で試合に入っていました。そこは調子が良い、悪いではないですね。
──準備とは具体的にどのようなことですか。
山本 その日の投手に対して、こういう狙いを考えて打席に入ろうと考えること。配球を読むことも始めましたし、こう攻められたら、こう対応しようという意識を持って打席に入ることが大切だと思っています。本塁打は、その準備が結果につながったときです。
──交流戦の全試合で四番。その後も四番で起用され続けていますが、打順についてはどうですか。
山本 チームの勝敗を決めることの多い打順だとは思いますが、そこは意識せず、いつもどおりに自分のバッティングをするように心掛けています。
──四番打者という存在に対するイメージは。
山本 いいところで回ってきて、打つイメージです。走者がいたらきちんとかえすような。
──山本さんの場合、試合状況によってここはシングルヒットで走者をかえそうとか考えを変えるわけですか。
山本 いや、それはないですね。それだと先ほど言った打席ごとの準備にならないので、どんなときでも自分のベストのスイングをする。そこは打順も、試合の状況も関係ないです。準備がうまく行けば、良い結果になります。
──本塁打へのこだわりは?
山本 いろいろなタイプのバッターがいる中で、僕の役割はそこと言いますか、長打力が売りなので……。僕に本塁打が出ないと何の魅力もないと思うので・・・
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