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井端弘和 野球の“極意”

井端弘和コラム 第11回「セ2、3位チーム逆転Vのポイント」

 

[写真左]巨人には菅野智之中川皓太(※菅野は8月26日、中川は8月22日に一軍昇格)、梶谷隆幸が控えている強みがある。[写真右]ヤクルトのキーマンは山田哲人。オリンピックで彼の力を再認識しました


 ペナントレースが再開し、2週間が経過しました。セ・リーグは上位3チームの差がほとんどない状態での再スタートも、約10試合を消化しても、その差は変わらないままです。首位を行くのは阪神ですが、3位・ヤクルトまでが2.5ゲーム差で優勝圏内。私も中日時代の2000年代初めのころに、中日、巨人、阪神の三つ巴の優勝争いを何シーズンかに渡って繰り返す経験をしましたが、終盤に向かうほど三つ巴は星勘定がややこしくなるため、早めにどこかを蹴落としたい、ターゲットを1つに絞りたいと各球団考えていると思います。そして私の経験上、必ず最後の1カ月を前にしてどこかが落ちていきます。直接対決でどうこうというのはまだ段階的に少し早く、今シーズンで言えば、意識するのは9月2週目に入ってからでいい。そもそも、阪神と巨人の直接対決自体、8月中はありません。それよりも、それぞれが下位3球団との試合を落とさないこと。と考えていたら、巨人が8月20日からのDeNA戦(東京ドーム)で手痛い連敗。ただし、ほか2球団も抜けることがなく、付き合ってくれて助かりました。最低でもカード勝ち越し。これができないチームが、9月中旬から本格的に始まる優勝争いから脱落します。現段階では抜け出すことよりも、落ちていかないことが重要です。

 今回注目するのは・・・

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井端弘和 野球の“極意”

中日・巨人で活躍した名手がプロの技術・判断などについて深く掘り下げるコラム!

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