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神は細部に宿る

今永昇太コラム 第1回 「エースへの階段」

 

今シーズン、小誌の選手コラムを今永昇太が担当。ベイスターズのV請負人であり、東京五輪での活躍も期待されている。連載第1回はDeNA特集に合わせて、拡大版でお届け。球界きっての理論派サウスポーが右脳で語る!


じつは他人の目が気になってしょうがない


 こんにちは。横浜DeNAベイスターズの今永昇太です。編集部の依頼を受けて、今シーズン、コラムを担当させてもらうことになりました。僕としては断る理由のまったくない、ありがたいお話をいただいたと思っています。というのも、僕はSNSをやらないので、このような誌面をお借りして、自分のことを発信できるのは、いい機会だと思っています。

 コラムのタイトルは『神は細部に宿る』としました。アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズさんが語っていた言葉で(編集部注:起源は19世紀フランス作家、20世紀ドイツ建築家など諸説あり)、共感できる部分があり、気になっていた言葉です。経営のトップに立つ人は、良いことを言うな、と感心すると同時に、野球にも通じる点が多いと感じています。

『神は細部に宿る』をピッチングに置き換えると、例えばリリースポイントがしっくりこなかった場合の修正ポイントは別の些細(ささい)なところにあった──というようなことです。つまり、リリースはピッチングの大きな部分ですが、別の小さな部分に気づけることも、すごく大切なことです。細かな部分を大切にしていけば、自分にとっていいことのほうが多いのではないかなと。幹だけではなく枝葉の大切さ。逆の考え方をするなら、細かな部分を大切にできない人間が、一番大切な根幹を大切にできるわけがない。基本問題を解けない人が、応用問題が解けるかってことです。でも、たまにいますよね。応用問題だけ解ける人が……。こうした僕が大切にしている部分もコラムで発信していけたらと、思っています。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、プロ野球はシーズンの開幕が延期となりました。選手は決定に従い、開幕に向けて準備をするだけです。不満はまったくないし、延期となったことでレベルアップに使える時間が増えるとプラスにとらえたいです。自分のグラブには『逆境こそ覚醒のとき』の一文を入れていますが、僕は物事を前向きにとらえようとします。こじつけでもいいのです。昔から「逆の考え」や、物事を「別の一面」で見ようとする癖があります。今回の開幕延期も、キャンプで疲れた体を癒す時間が増えるいい機会となるでしょう。

 僕の性格上・・・

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