ピッチャーの仕事は投げるだけではない

　前回に続いて、僕なりのこだわりについて書いていきます。今回はピッチャーとして投げる以外のフィールディングや、結果を左右する気持ちについても触れてみます。

【配球】

　1球前のボールをどれだけ生かすかを、常に考えるようにしています。例えばストレートが低めにビシッと決まったとします。次に投げるチェンジアップは、1球前のストレートの軌道より低く投げなければいけないのに、高めに浮いてしまうと、打者にはチャンスボールです。打者から見れば、低めに決まったストレートの残像は頭の中に残っていて、「もう1球同じボールが来たら、打ってやる」という考えが頭に浮かびます。だから次に投げる1球は・・・