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神は細部に宿る

今永昇太コラム 第10回 「シアトルでの発見」

 

昨年途中からレッズに移籍したバウアー投手。今季は先発2試合目で初勝利を飾るなど好調のようです/写真=Getty Images


球速アベレージUP狙いドライブラインの門叩く


 前回のオーストラリアに続いて、海外での経験について書いていきます。昨年12月、2週間かけてアメリカのシアトルを訪れました。目的は『ドライブラインベースボール』というトレーニング施設を利用するためです。ドライブラインは、重いボールを投げることで球速アップできることで知られていて、メジャーで活躍するトレバー・バウアー投手(レッズ)がここでのトレーニングで成績を伸ばしたことでも有名です。もちろん、重いボールを投げるメニューもありますが、実際には動作解析によって選手に合った正しい投球フォームを身につけるというプログラムです。僕は滞在する期間なども考慮して、重いボールを使ったメニューは自分のフィジカルには合わないと思ったので、多くはやりませんでした。

 ドライブラインは2〜3年前に存在を知り、興味がありました。訪問の一番の目的は、球速のMAXを伸ばすよりもアベレージを上げることでした。投球というのは、同じ動作の繰り返しです。どんなフォームであれば同じ動作、同じメカニックでアベレージを上げられるかを確認することが狙いでした。動作解析の方法は、全身に40個ほどマーカーを付けて投球するモーションキャプチャーです。数日後に結果が出て、データを基に適切なアドバイスがもたらされます。あらかじめ自分がどうなりたいかは伝えているので、それに対して「動きは、こうしたほうがいい」と言ってもらえます。

 僕の場合・・・

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球界きっての理論派サウスポー、DeNA・今永昇太が右脳で語る!

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