歴代の名選手たちを連続写真とともに紹介する企画。今回は先日亡くなられた池永正明氏の登場だ。入団年にいきなり20勝を挙げた天才肌の投手だったが、黒い霧事件により志半ばで球界を去った。

理想的なフォーム

　下関商高時代、2年春のセンバツで優勝投手となり、大争奪戦の末、1965年西鉄に入団した。当時から高い完成度を誇ったピッチングで1年目に20勝を挙げ新人王。高卒1年目の20勝投手は池永のあとには登場していない。3、4年目には23勝を挙げ、3年目の67年は最多勝にも輝いている。入団から5年目までに99勝と順風満帆の選手生活に思えたが、6年目の70年途中、黒い霧事件(八百長疑惑)で永久追放となった。その処分は他選手と比べ明らかに重く、見せしめの意味もあったのではとも言われた。

　身長は175センチと決して大きくなかったが・・・