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DeNA・中川虎大インタビュー “投げっぷり”で勝負「マウンドでは制球よりも、ゾーン内に強いボールを投げることを意識」

 

セ・パともに混とんの2021年シーズンで、「次に来る!」ニューフェースにスポットを当てる新連載インタビューがスタート。第1回は“虎”の名前を背負いながら根城にするのは横浜スタジアム。勢い十分、躍動感あふれるハマの右腕の登場だ。
取材・構成=滝川和臣 写真=大泉謙也、BBM

マウンドで踊るような躍動感ある投球が中川の魅力


木塚コーチのアドバイス


「虎大」と書いて「こお」と読む。名前の由来はこうだ。元ソフトボール選手で工藤公康(現ソフトバンク)のファンだった母が「公」(こう)にしたいと提案。姓名判断から「こお」となり、息子と同じ箕島高野球部でプレーした父が阪神ファンだったため「虎大」と命名された。育成出身ながら、ファームで最多勝を挙げるなど伸び盛りの右腕。手薄なベイスターズの先発の一角に食い込むことが期待されている。

──育成から支配下となって3年目の今季、先発でチャンスをもらっています。

中川 まだ自分でつかんだというよりは、もらったチャンスだと思っています。4月の広島戦(27日マツダ広島、中継ぎで2回4奪三振無失点)をゼロで抑えたことで先発で投げさせてもらっている部分はありますが、まだまだです。でも一軍で使われるということは、チームに期待をしてもらっている。その期待にしっかりと応えていきたいです。手術明けでリハビリだった今永(今永昇太)さんも戻ってこられる。そこで自分の居場所がなくなるんじゃなくて、引き続き一軍で投げ続けられるよう頑張っていくつもりです。

──過去2年、一軍で先発するも勝てていません。オフはどんな課題を持って時間を過ごしていましたか。

中川 トラックマンやラプソードなどトラッキングシステムをオフに使わせてもらいました。フィードバックしたものを自分の考え、動作解析のデータとすり合わせて、それに対してのトレーニングを行ったり、動きを見直したりしました。具体的には投球フォームの見直しです。

──フォームはどこを変えたのでしょう。

中川 大きく変えたというよりも、細かい部分です。外から見てもあまり分からないほど、小さな修正です。

──課題の制球力に対しての取り組みは、いかがですか。

中川 コントロールが大きな課題であることは、自分でも理解しています。ただ、その点をあまり考え過ぎると自分の良さが消えてしまうと思うんです。試合のマウンドに上がったら制球のことはあまり考えずに、ゾーン内に強いボールを投げることに意識を置いて打者と勝負する。そういうふうに割り切っています。練習では、プレートを踏む位置をずらしてみたり、ボールをコントロールできる感覚をつかめるよう工夫しています。

──中川選手は支配下になってから大きく成長した印象です。きっかけは?

中川 一つのきっかけとなったのは・・・

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