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中日・高松渡インタビュー 勝つために必要な選手になりたい。 「スピードには自信がありますが、盗塁は成功率が大事ですから」

 

チームトップのスピードを誇りながら、この3年はファームが主戦場。しかし今季は開幕一軍切符をつかむと開幕戦でプロ初盗塁を決めた。スタメン起用もあるが、攻守走とまだまだ課題は多い。それでも期待せずにはいられない。その足は大きな武器なのだから。
取材・構成=牧野正 写真=小山真司、BBM

塁上に高松がいるだけで観客の視線はそこに集まる。「もう少し盗塁成功率を高めたい」[10月10日現在で.609]


変わらない緊張感


 兵庫県の滝川二高から入団して3年間で一軍出場は、わずか2試合。しかし4年目の今季は貴重な戦力として、開幕からずっと一軍ベンチにいる。武器はスピード、50メートルを5秒8で駆け抜ける足だ。僅差の終盤、代走で高松渡の名がアナウンスされると球場はどっと沸く。高まる緊張感と集中力。得点力不足にあえぐチームにおいて、高松のスピードは大きな武器であり、貴重な得点源でもある。

──今季は開幕からずっと一軍で戦っていますが、初めての経験で疲れもたまっているのではありませんか。

高松 後半戦がスタートして最初のころが体的には一番きつかったですが、今はその疲れも抜けてきて、動きとしてはいい感じです。(シーズンも)あと少しなので最後まで頑張りたいと思います。

──それでも疲れ以上に充実感のほうが強いと思いますが、いかがですか。

高松 それはずっと感じています。毎日が勉強と思ってやってきましたし、僕の中では無駄な時間というのは過ごしていないつもりです。日々練習に励み、少しずつですけど成長しているように自分自身でも感じています。

──一軍に定着して、どんな部分が以前と比べて変わりましたか。

高松 二軍に比べると試合に出ている時間が短いですから、どうしてもベンチにいる時間が多いです。それでベンチから相手の投手、またほかの選手のプレーを見る機会が多くなりました。その中で観察して、発見があって、自分に生かせそうなところを取り入れることができるようにしています。ベンチにいるだけでも(一軍は)とても勉強になります。ただ、その取り入れたことを試合に出て、生かせるようにしないと意味がないので、今後はそこが勝負になっていくことも分かっています。

──生活のサイクルも大きく変わりましたか。

高松 一軍は基本的にナイターが多いですからね。最初は少し眠く感じてしまうこともあり(苦笑)、ナイターにも不慣れなところがありましたが、今はさすがにもう大丈夫です。

──この3年間の二軍での経験が随所で生きていると感じますか。

高松 いや、なかなか一軍では・・・

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