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BIGHOPE 光る新鋭

西武・鈴木将平 常に通過点「自分の存在意義を表すことができた1本でした」

 

2022年に大きな希望を抱かせる期待の新鋭にスポットを当てる連載インタビューの第2回は西武の新トップバッターだ。オープン戦で打率.333をマークし、開幕からスタメン出場を続ける23歳。つかんだチャンスを手放さずに、一気にヒーローの座へと躍り出る。
取材・構成=小林光男 写真=高原由佳


一番練習している自信


 打席で手応えを感じていた。3月25日、オリックスとの開幕戦(ベルーナ)。一番・中堅でスタメン出場した鈴木将平は相手先発の沢村賞右腕・山本由伸に対して積極果敢にバットを振った。一昨年夏。一軍昇格して山本といきなり対戦した際は攻略困難と絶望感を味わった。だが、今年は無安打に終わるも、徐々に対応して「もう1打席欲しい」という前向きな感情が芽生えたという。

――初の開幕スタメン。いつもどおりにプレーできましたか。

鈴木 打席に入る前までは緊張しました。ただ、打席に入ったあとは、その緊張はなかったですね。ボールも見えていたと思います。

――山本由伸投手とは3打席で対戦。無安打に終わりましたが12球中、8球スイングしました。

鈴木 すごい球を投げていましたが、「戦える」というイメージを持ちました。普通にいけば大丈夫と思って挑んでいった結果、バットを振れたのだと思います。(打席の中で)昨年より自分が成長しているのが分かったのが良かったです。1本欲しい気持ちはありましたが(笑)、監督、コーチからは「形よくやれているのでじっくりやったらいい」と言っていただきました。なので、翌日からも特に修正したことはありません。

――2戦目は2安打、3戦目は1安打。開幕カードで印象に残った一打は?

鈴木 2戦目の1打席目に宮城(宮城大弥)投手から打った二塁打です。自分の存在意義を表すことができた1本でした。あとは3戦目、最初の2打席はいい当たりでヒットになりませんでしたが、3打席目に泥臭く1本打てたのが大きかったですね。

――開幕カードでスタメン出場した経験は、今後にどう生きそうですか。

鈴木 開幕3戦で一番としてプレーできたことによって、どっしり野球ができるかと思います。いい形で、この3戦を乗り越えることができました。

――心技体が充実しているように見えますが、特にどの部分が以前と違いますか。

鈴木 やっぱり心ですかね。毎日、一番練習している自信があるので、それが結果にもつながりつつあるのかなとも思います。

――これまでもレギュラーをつかめそうでつかめませんでしたが、心の部分をそのときと比較すると?

鈴木 以前は常に全力でぶつかって結果がどうなるかみたいな感じだったんです。行き当たりばったりで、バーンと正面衝突するみたいな。今は少し心に余裕を持ちながらプレーできています。

――技も進化しているのではないですか。

鈴木 当てることに関してはずっと自信を持ってやっていましたが・・・

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