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BIGHOPE 光る新鋭

ヤクルト・丸山和郁 まだまだ足りない「プロの世界に慣れてきましたが、だからこそ足元を見つめ直さないといけない」

 

開幕戦でプロ初出場を果たしたドラフト2位の大卒ルーキーは、持ち味の俊足・強肩を生かし代走、守備固めで存在感を見せる。しかし、満足することは一つもない。目標がまだ遠くにあるからだ。
取材・構成=小林篤 写真=川口洋邦、BBM


山積みの課題


 プロの世界でもがいている。一軍の舞台では初安打、初盗塁、初本塁打をすでに記録。ファームでも安定した成績を残しているが、思いどおりにはいっていない。開幕から約5カ月。浮かび上がった課題に一つひとつ向き合いながら、目の前の試合に臨んでいる。

――1年目で初めてのことばかりだと思います。ここまで振り返ってどうですか。

丸山 試合に出させていただく中で、うまくいくこともあれば、いかないこともあるなという感じです。ただ、うまくいかないことのほうが多いですね。

――うまくいっていないというのは、どの部分ですか。

丸山 走攻守すべての面においてですね。

――ただオープン戦、開幕直後と苦しんでいた打撃は、6月の一軍再昇格後、少しずつ結果が出始めました。

丸山 ファームにいるときにバットをたくさん振り込みましたし、先輩方にバッティングについて聞いてみたりもしました。そういった中で少しずつではありますが、いい感覚をつかめてきたのではないかと思います。

――結果が出ていなかったときに見つかった課題というのは何ですか。

丸山 打ちにいくときに体が早く開いてしまうという課題がありました。また、開くのが早いのですが、打つポイントは差し込まれている感覚でした。そういった点を直したくて、練習をしてきました。

――俊足が大きな武器ですが、走り打ちになってしまったりという課題などは。

丸山 自分の中では走り打ちしている感覚はないのですが、もっとピッチャーに対して入っていかなきゃいけないなというのは思います。

――春季キャンプでは「少しでも早くプロの投手の球に慣れたい」と言っていましたが。慣れましたか。

丸山 どうですかね。正直、慣れというのはまだ分からないですね。

――試合前のティー打撃では、右手を左股関節に当てて、左手一本で打ち込むなどさまざまなメニューに取り組んでいます。

丸山 ティー打撃は畠山(畠山和洋、二軍打撃)コーチからも指導を受けました。体の開きを抑えることもそうですし、ほかにも打撃の基礎を畠山さんに教わりながら取り組んできました。

――ファームでは打率.299の成績を残しています。それは基礎ができてきたからこその成績ということですか。

丸山 どうですかね。オープン戦のころに比べれば・・・

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