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BIGHOPE 光る新鋭

楽天・小深田大翔 チームを支える存在へ「何でもいいから塁に出て、ホームまでかえってきたときにやりがいを感じる」

 

社会人出身で今季が3年目。「新鋭」という言葉に甘んじる年齢ではないことは自身が強く自覚している。まずは遊撃のポジションを不動のものにして、自他ともに認めるチームの中心選手へ。攻守走すべてで上を目指す姿勢を、これからも貫いていく。
取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM ※成績は9月8日現在


やりがいを感じる瞬間


 9月8日時点で103試合出場と、入団から3年連続で100試合出場に到達した。スタメンではなくとも、代走・守備固めとして試合終盤から登場し、スタメンとして出れば打撃でも結果を残す。求められていることを理解し、チームのための働きができるのが小深田大翔だ。攻守走すべてを武器としているが、打撃で結果を残さなければレギュラー奪取は厳しい。打撃力向上への強い思いがにじみ出ている。

──ここまで緊迫した試合が続いていますが、チームの雰囲気はいかがですか。

小深田 ベンチの雰囲気も悪くないですし、全員で試合が終わるまであきらめずにやっていくという気持ちでやっています。僕自身も毎試合毎試合、チームが勝つために、いい働きができるようにと思って試合に臨んでいますね。

──打撃では一番や二番を打つことが多く、打席ではあらゆることが求められていると思います。

小深田 一、二番を打たせてもらっているというのは、やはり自分が機能しないと点が入らないと思うので、そこは何とか、自分が与えられた役割ができるようにと思ってやっています。

──難しさも多いとは思いますが、出塁率は3割を超え、2年ぶりの100安打にも到達しました。

小深田 やはりそう簡単には塁に出してもらえないので、そこで何とかヒットを打ったり、フォアボールを選んだりというのが難しいなと思います。ただ、自分がヒットでもフォアボールでも何でもいいから塁に出て、ホームまでかえってきたときというのは、やはりやりがいを感じますね。

──今季は走者がいない場面では打率.276ですが、得点圏になると.209。相手バッテリーからの厳しい攻めも増えてきているのではないでしょうか。

小深田 特にチャンスだったり、ランナーがいる場面では自分の弱点というか、嫌な攻め方はされているなと感じるのですが、それ以外ではそこまで厳しい攻めはされていないのかなとは思っています。やはり得点圏でなかなか打てていないので、今後はそういったところも改善していきたいですね。

──今年は打撃の波が少なく、開幕から打率2割後半を維持しています。ここまでの自己評価はいかがですか。

小深田 8月の終盤くらいまでは結構よかったのですが、ここ最近落ち気味なので、これから終盤にかけての時期が粘りどきかなとは思っています。

──スタメンの座を譲る試合も増えてきていますが、どういった要因が考えられるのでしょう。

小深田 最近は少し自分の思ったスイングができていないところがあり・・・

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