昨季は高卒ドラフト5位入団ながら、シーズン最終盤に一軍のマウンドを経験。結果は1回三者凡退とポテンシャルの高さを示した。今季は一軍キャンプに抜てきされ、無事に完走。再び黄金期を築いていくチームの柱となる予感が漂う。 取材・構成=小林篤 写真=菅原淳、湯浅芳昭、BBM キャンプは積極的に
力強い真っすぐは享栄高時代から目を見張るものがあった。糸を引く最速152キロの直球は小さなテークバックから放たれ、打者には球速表示以上のスピードを感じさせる。1年目の昨季はイースタンで5試合の登板に終わったが、すでにリーグ連覇を決めた10月、一軍マウンドに上がった。シーズン終了後の秋季キャンプでは第一クール終了時点のMVPにも選出され、「速い球を投げられる数少ない投手」と高津臣吾監督も評価する期待の右腕だ。初の一軍キャンプを終え、実戦登板で経験を積みながら、一歩ずつ階段を上がっている。 ──今年は初めて一軍キャンプに抜てきされました。沖縄・浦添で過ごした1カ月はどうでしたか。
竹山 まずはケガすることなくキャンプを終われたことが良かったです。また、二軍キャンプ(宮崎・西都)では味わえない環境で野球をやらせてもらえて、いろんな方にアドバイスやお話を聞くことができました。すごく充実した良いキャンプになりました。
──2年目のキャンプということで慣れもあったかと思いますが。
竹山 キャンプが始まって最初のころはめちゃくちゃ緊張していました。でも、日を追うごとに少しずつ慣れてきて、聞きたいことも聞けるようになってきました。そのときに、本当にいい環境だなと実感しました。
──そのキャンプですが、掲げたテーマを教えてください。
竹山 制球力が低いという課題があって、そこに取り組んで行こうとキャンプを過ごしてきました。石川(
石川雅規)さんであったり、コントロールにおいて技術の高い方にお話を聞けたということがすごく大きかったです。あとは変化球の精度もまだまだ低いので、その面でもピッチングをいろんな方に見ていただきながら、直していけたのかなとは思います。
──一軍キャンプメンバーの中では最年少でしたが、先輩に積極的に質問はできましたか。
竹山 僕、結構人見知りなんです(笑)。なので全然最初は行けなくて。先輩のほうから喋りかけていただいたときに、その流れで聞きたいことを聞きました。そうしていくことで、どんどん話しやすくはなっていきました。
──キャンプを過ごしていくにつれて人見知りも克服しつつあった、と。
竹山 どうなんですかね。でも少しずつ自分から話をしていくことはできるようになってきました。
──1カ月間のキャンプ。課題の克服も含めて手応えはどうでしたか。
竹山 キャンプ最後の・・・
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