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生中生無 死中生有

佐藤道郎コラム 第1回「タイトルは座右の銘。もしかしたら週ベで働いてたかも?」

 

南海時代の筆者。豪快で、かつ優しい人だ


1つのアウトを死ぬ気で!


 今回は俺の連載をしてくれるんだって? それはありがたいな。何回くらい? 30回? そんなにできるかな(笑)。まあ、聞かれたら、なんでも話すからよろしくね。

 でも、ちょうどよかったかな。今はコロナで店(『野球小僧』)を閉めなきゃいけないから暇なんだ(苦笑。6月4日取材)。アルコールなしでスナックはできないからね。40万もする空気洗浄機とかアクリル板を買って、気をつけてやっていたんだけどな……。

 いや、暇とは言えないか。東京都の給付金の手続きがやたら面倒でね。「スマホのアプリで登録すると簡単です」って言われたけど、「すみません、ガラケーです」って(笑)。早くお客さんの顔を見て、美味しいお酒飲みながらワイワイやりたいよ。小さい店だけど、待ってくれている人もたくさんいるからね。

 そうだ、最初に電話をもらったとき、俺の好きな言葉を連載のタイトルにしたいって言ったよね。じゃあ、「生中生無 死中生有」はどうかな。漢字が並ぶので、何を難しいこと言ってんだと思うかもしれないけど、意味は簡単だよ。生の中に生なし、死の中に生あり。戦国武将の言葉らしいけど、少数で大軍勢に向かうとき、生きたい、生き延びたいとばかり思うと生き残るのは難しいが、死を覚悟して戦うことで、生きる可能性、要は勝つ可能性が出てくる、という言葉さ。「死中生有 生中生無」という順番で言われることもあるらしいけど、俺は「生中生無」が先のほうがピンと来た。

 最初に聞いたのは・・・

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佐藤道郎コラム 生中生無 死中生有

佐藤道郎コラム 生中生無 死中生有

パ・リーグ初代セーブ王・佐藤道郎の球人履歴書。

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