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佐藤道郎コラム 第36回「とっておきの落合攻略法を教えようか」

 

91年から佐藤氏は星野仙一監督[写真]の中日でコーチに


サングラスで投げる


 1986年限りでロッテのコーチを辞めて、解説者をやっていたときに、中日の監督(1期目)をしていた仙さん(星野仙一)から電話がかかってきて、「ミチ、俺と一緒にやらんか」と誘ってもらった。「島野と加藤を東京に行かすから、あいつらに星野野球とはどういうものか聞いてみてくれ」って。

 そのあと、コーチの島野(島野育夫)さんと加藤(加藤安雄)が、ほんとに東京まで来てくれたんでびっくりしたよ。それでホテルの下の中華料理屋で軽く酒を飲みながら、いろいろ話した。「星野野球は絶対に負けられない野球なんだ」と言っていたな。まあ、いくら厳しいと言っても、野球は野球で同じなんだけどね。

 それで91年から中日の投手コーチになった。仙さんは俺の1学年上で、昔から知っているけど、特に親しかったわけじゃない。あの人は酒も飲まないしね。これは星野さんに会ってから言われた話なんだけど、誘ってくれたきっかけがちょっと面白いんだ。もちろん、それだけが理由じゃないと思うけどね。

 あれは俺のロッテのコーチ時代、仙さんはNHKのキャスターとして鴨池(鹿児島)の春季キャンプに来た。ブルペンに顔を出して、「おい、ミチ、来たぞ」って、いつもの調子で声を掛けられた。それで俺が「センさん、どうぞ、どうぞここへ」って火鉢の前の席に案内したんだ。すごく寒い日だったからね。そこで「ミチ、俺はパ・リーグはよく分からんのや」と言うから、いろいろ細かく話したことがある。

 こっちは半分、忘れていたんだけど、仙さんは・・・

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パ・リーグ初代セーブ王・佐藤道郎の球人履歴書。

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