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佐藤道郎コラム 第42回「野茂と落合は似ている。心を開いたらとことん来てくれる」

 

近鉄時代の野茂


野茂からもらったコート


 この間、近鉄のコーチ時代、「スパイクを履け」と選手に言えなかった話をしたけど、あれでピッチャーとの距離が近くなった(※近鉄・鈴木啓示監督から「ランニングのときスパイクを履かせろ」と言われたのを選手に言わなかった)。自分たちの味方と思ってくれたんだろうね。逆に監督とはギクシャクしちゃったけど(苦笑)。

 一緒に食事にも行くようになった。酒は飲むヤツと飲まないヤツもいるけど、こっちは大歓迎さ。話しているうちに選手の性格も分かるでしょ。そうしたら、「こいつにはあまり強い言い方はしないようにしよう」とか、逆に「こいつはもっと言っていいな」とかも分かる。野球の話にしても、ユニフォームを着ているときは、どうしてもこっちから言うだけになりやすいけど、食事の場ならお互いリラックスしているし、相談されて、「俺はこう思うけど、お前はどう思う」って会話ができるでしょ。

 野茂(野茂英雄)とも、いい関係がつくれたと思っている。あいつも落合(落合博満。元ロッテほか)と同じでね。そっけないから誤解されやすいけど、心を開いたらとことん来てくれる。メジャーに行って帰ってきたとき、食事に誘ってもらったこともあった。マネジャー経由で・・・

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パ・リーグ初代セーブ王・佐藤道郎の球人履歴書。

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