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佐藤道郎コラム 第43回「初球、先頭打者……『一を大事にしないとチームの一大事』になるよ」

 

2001年近鉄優勝を決めた北川のホームラン


最初が肝心


 う〜ん、日大の後輩が二軍に落ちちゃったな。巨人の新人の赤星(赤星優志)さ。いくら広島が打線好調とは言え、あれだけ打たれちゃ仕方ないか(5月3日、マツダ広島で自責は3ながら12失点)。最初、勝ち運のない試合もあったけど、2勝してこのまま行ってくれるかと思ったんだけどね。後輩だから褒めるわけじゃなく、赤星は背はそんなに高くないけど、テンポがよく、攻める気持ちが伝わってくるいいピッチャーだと思う。ただ、ちょっと単調になったかな。やっぱり相手はプロのバッターだから大学時代みたいにはいかない。スコアラーがすごく細かく分析してくるしね。

 まだ1年目だし、これから二軍で、攻めるだけじゃなく、相手をすかしたり、低めを丁寧に突くピッチングを勉強してくれば、戻ってきても違うと思うよ。いくらプロでも一流バッターの基準は打率3割。要は10回に7回は打ち損じているんだから、低めを丁寧に投げていれば必ず何とかなる。例えにしちゃ悪いけど、山本昌(元中日)がそうだったでしょ。130キロ台しか出なくても、あれだけ低めに集めたら200勝できるんだからね。コーチ時代よく言ってた言葉だけど、ピッチャーは低く低く投げていたら給料は逆に高く高くなるんだ(笑)。赤星も、だまされたと思ってやってみてほしいね。

 あとは初球、先頭打者を抑える重要性かな。中日の二軍監督になったときも(2004年)、確か最初のミーティングで「一」の大事さを話した。ピッチャーであれば初球をファウルでも見逃しでもいいからストライクを取ればすごく楽になるし、イニングの先頭を出さないことも大事だよね。フォアボールなんて出したら守りのリズムも悪くなるし。

 逆に言えば、バッターもそうだよ。初球を思い切り振れる積極性ってすごく大事。いま西武の山川(山川穂高)が打ちまくっているでしょ(22試合で14本塁打。5月9日現在)。見ていてすごく積極性がある。初球から甘い球をガンガン振っていくからね。俺も現役時代、経験があるけど、初球甘い球を見送ってもらうと、すごく気分的に楽になるんだ。それをあれだけ振られると、例え空振りでもちょっと嫌な気分になる。

 ほかも全部そう。盗塁も守備も一歩目がいいと成功の確率が上がるでしょ。もちろん・・・

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パ・リーグ初代セーブ王・佐藤道郎の球人履歴書。

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