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佐藤道郎コラム 第47回「コーチは『あの人に教わりました』と選手に言ってもらうのを待つだけさ」

 

06年に入団し、リーグを代表する投手となった吉見[元中日]


最後の藤井寺で胴上げ


 話が脱線したり戻ったりになっているけど、最初に連載の相談で言われた「プロ野球人生を語る」というテーマでいけば終盤に来ている。この連載も最終回が近いということだね。思ったより長く続いたな。最後、どう締めるか? そんなの俺には分からないから、任すよ(笑)。野球の試合なら、ずいぶん最後を投げて締めているけどな。最初のころ何を話したか忘れちゃったし、好きなようにしゃべるから、適当にカットしながら書いてね(笑)。

 2004年、オチ(落合博満)に誘ってもらって中日の二軍監督になったあたりに話を戻すけど、ありがたいことに、1年目からファーム日本一になったんだ。あの年は球界再編とかストライキとかあってバタバタしたけど、中日はオチが新監督で一軍でも優勝したから、追い風が吹いていたというか、一軍に引っ張ってもらって乗っていけたような気がする。何より選手が頑張ってくれたからだけどね。

 当時は前後期制でね。前期が中日、後期が近鉄の優勝で、藤井寺でウエスタンのプレーオフになったんだ。最初は別の球場だったけど、日程がずれて変更になってね。そこで逆転して勝って胴上げもしてもらった。そのときの写真は今もそこに飾ってあるよ(『野球小僧』の店内一角を指さして)。マイクの前で、勝利監督インタビューもあったんだけど、

「ここで南海時代、1日2勝させてもらった佐藤道郎です」

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パ・リーグ初代セーブ王・佐藤道郎の球人履歴書。

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