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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科 新機軸か、伝統スタイルか時代を反映するデザイン性

 

イラスト=イワヰマサタカ


 モヤモヤが消えた阪神タイガース・ファンも多いのではないかと思った。来シーズンから使用する新ユニフォームが発表された。

 ホーム用は上着のラケットラインが姿を消し、縦縞が細くなった。すっきりしたのはビジター用だ。2年間使用のグラデーションに代わり、グレーに縦縞の伝統スタイルが戻った。2020年にグラデーション・ユニフォームが採用されたとき、私は1970年代初頭に『週刊ベースボール』で読んだ、アメリカ人記者の書いた「日本のプロ野球のユニフォームは地味でお通夜の喪服」というタイトルの記事を思い出した。

 伸縮性があり、鮮やかな染色も可能なダブルニットが開発され、当時はスポーツ・ウェアの世界に革命が起きていた。野球界にはベルトレスのカラー・ユニフォームが誕生する。素材の伸縮性を生かし、その名のとおり・・・

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綱島理友のサブカルノート

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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