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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科 ニューヨーク・ヤンキースにマスコットがいない理由

 

イラスト=イワヰマサタカ


 他球団にはあるが、ニューヨーク・ヤンキースにはないものが2つある。それはユニフォームの背ネームとチームマスコットだ。

 この2つを採用しないことで、ヤンキースは他球団と一線を画しているように見える。しかし、あまり知られてはいないが、ヤンキースもマスコットに関しては、3年間だけ採用していた時期があるのだ。

 各地の球場でマスコットが人気を集めるようになった1970年代後半。ヤンキースは喧嘩っ早いビリー・マーチンが監督で、各球団からFAで集めた猛者たちが集い、ベンチ内では味方同士の殴り合いもある「ブロンクス動物園」と呼ばれるチームだった。球団のマーケティング担当者は家族向けとは言えないチームに、少しでも和やかな雰囲気をもたらそうとマスコット導入を決めた。

 制作はフィラデルフィア・フィリーズのファナティックや広島東洋カープのスラィリーを生み出したハリソン・エリクソン社に依頼した。実は・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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