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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科 謹賀新年。中日ドラゴンズ、歴代龍図版変遷図。

 

イラスト=イワヰマサタカ


 今回は2024年の干支にちなんで、中日ドラゴンズ歴代の龍マークの変遷をお届けしたいと思う。

 中日がニックネームにドラゴンズを採用したのは1947年。日本野球連盟が各球団にニックネーム導入を提案したのがきっかけだった。ドラゴンズの命名は、47年当時、親会社中部日本新聞の社長だった杉山虎之助の干支が辰だったことが、その由来とされている。これはOBの杉下茂さんから聞いた話だが、当初、杉山社長は「ワシは虎だからタイガースにせい」と言ったそうなのだが、「社長、タイガースは、もう大阪が使っています」と説明され、「それじゃ、ワシの干支は辰だからドラゴンズだ」と、鶴の一声ならぬ虎の一声で決まったという。そして中部日本ドラゴンズがスタートした。

 最初に登場した龍の図案はユニフォームに装着された金糸の刺繍だ。グレーのユニフォームの左袖に袖章として登場したのだが、その姿は、意外なことに西洋のドラゴンだった。

 さらに中日ドラゴンズと改称した48年ごろに採用された球団旗の図版にも西洋のドラゴンが使われている。その後、50年に使用していたスタジアムジャンパーのマークに・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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